片足リウェルト
丈夫な構造
グッドイヤーウエルテッドのイギリス製。
オールソールを終えた状態です。
グッドイヤーの特徴の一つは、
オールソールの交換が容易な所です。
そして
ウエルトの劣化により
強度がままならなくなった場合や
ウエルト幅を広くしたい時などには
リウェルト(ウェルト交換)も可能です。
ソールだけの交換に比べ、
ウエルトから交換するとバシッと仕上がります♪
今回ご紹介する一足は
Crockett&Jones
や
John Lobb
などで採用されている
ウエルトに切り込みを入れ
その切込みにだし縫いを縫い、
糸を見えなくする製法でした。
しかも
今回はイレギュラーで、
片足のみのリウエルトでした。
※もう片足のウエルトは幸い
ギリギリ生きています
STOMPでは
リウエルトのだし縫いを縫う際、
その後の強度を考慮し
ウエルトに切り込みを入れる事は
あまりやってませんが、、
片足のみのリウェルトなので、
必然的に
残された片方のデザインに合わせて
ウエルトに切り込みを刻み
そこにだし縫いを縫い込む仕様になりました。
だし縫いをマシンで縫う際、
靴を裏返した状態(ソール側しか見えない)
でステッチを縫うので
ウェルト側のステッチを
しっかり切り込みに落とすには
何時もの作業に比べ、ややテクニカルでしたが
リウエルトしない方のウエルトの朽ち具合も計算に入れ
イメージ通り
キレイに上がりました :-)
最後にウエルトに
ウィールで刻みを入れて完成です!
画像右の方足が
リウェルトした方です。
やはり
リウェルトした方が少しバシッと上がります!
作業担当 橋本
STOMP/ストンプ
福岡・天神の靴の修理屋さん